5分程度のショートスピーチなら、「スピーチの構成」は3段構成がおすすめです。
たとえば、
- 世の中の出来事について話すスピーチ
- 自分のことを語るスピーチ
- 意見や主張を伝えるスピーチ
どんなテーマでも、この3段構成をベースにすれば、スピーチ原稿の書き方に迷いません。
起承転結は難しい?
学生時代に慣れ親しんだ「起承転結のスピーチ構成」は、実は少し難易度が高めです。
なぜなら、起承転結はもともと漢詩の構成であり、スピーチの流れとしては論理性に欠ける場合があるからです。
特に「転」では、意表を突く展開が求められるため、聞き手にとって「話のつながりがわからない」と感じられることもあります。
起承転結の例文
例1:
- 起:大阪本町 糸屋の娘
- 承:姉は十六 妹が十四
- 転:諸国大名は 弓矢で殺す
- 結:糸屋の娘は 目で殺す
例2:
- 起:春眠暁を覚えず
- 承:処処啼鳥を聞く
- 転:夜来風雨の声
- 結:花落つること知る多少
こうした構成は文学的には美しいですが、スピーチ原稿の書き方としてはやや不向きです。
スピーチで大切なポイント
スピーチを聞く人にとって大事なのは、「それで、何が言いたいの?」とならないことです。
そのためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 聞き手が知らない情報を入れる
- 事実だけでなく、自分の考えやエピソードを加える
特に、「自分自身の出来事」や「考え・意見」は、聞き手にとって新鮮です。
スピーチの書き方において、こうしたテーマを選ぶと、内容にオリジナリティが出て印象に残ります。
スピーチ構成のコツ:まずは「伝えたいこと」を決める
スピーチ原稿を書くときに大切なのは、最初に「伝えたいメッセージ」を明確にすること。
テーマが定まると、構成も自然と整ってきます。
- 何を伝えたいのか
- なぜ伝えたいのか
- どんな思いがあるのか
これらを意識することで、聞き手に響くスピーチの文章構成になります。
基本の3段構成とは?
ピーチの構成の型として、特におすすめなのが以下の3段構成です。
- 考え(主張・テーマ)
- 事実(理由・エピソード)
- 考えの繰り返し(まとめ)
この流れは、スピーチの基本として非常にわかりやすく、聞き手の理解も深まります。
各パートの役割
1段目:考え(主張)
スピーチのテーマを明確にし、聞き手の関心を引きます。
2段目:事実(エピソード)
体験談や具体例を通じて、主張の根拠を伝えます。
3段目:考えの繰り返し
伝えたいことをもう一度強調し、印象に残るスピーチのまとめ方になります。
スピーチをよりわかりやすくする方法
話す内容が複数ある場合は、はじめに数を明示することで、スピーチの流れにメリハリが生まれます。
例:
- 「今日は3つのポイントについてお話します」
- 「2つの理由をお伝えします」
こうしたスピーチ構成のコツは、話の組み立てに自信を持たせてくれます。
締めくくりの言葉も大切
スピーチの終わりは、きちんと締めくくりましょう。
- 「以上でスピーチを終わります」
- 「ありがとうございました」
- 「これで終わります」
時間が足りなくなっても、最後は明確な言葉で終えることが大切です。
まとめ
5分スピーチでも、1分スピーチでも、スピーチの構成を意識すれば、自信を持って話すことができます。
とくに、「考え → 事実 → 考え」の3段構成は、スピーチ原稿の書き方として覚えておくと便利です。
スピーチ原稿の書き方に迷ったときは、まずは「伝えたいこと」を1つ決めてみてくださいね!